行動神経学のトレーニング

 行動神経学(Behavioral neurology)は神経疾患による認知機能障害や行動異常・精神症状を対象とした臨床神経学のサブスペシャリティの一つです。日本では残念ながら普及しているサブスペシャリティといえませんが、米国では既に約400人の専門医がいます。
 前任教授の森悦朗先生は、行動神経学をサブスペシャリティとする人材の育成を当講座における使命の一つと考え、当講座の英語表記をDepartment of Behavioral Neurology and Cognitive Neuroscienceとしました。

 行動神経学は神経心理学を土台としていますが、解剖学、生理学、病理学、薬理学、放射線医学、リハビリテーション医学の要素も包含した学問です。認知・行動障害を引き起こす大脳疾患は行動神経学における主たる対象であり、それらの診療では行動神経学の知識が必須であると我々は考えています。当講座は日本で唯一行動神経学を専門とした診療科・研究室ですから、メンバーは日本中から集まってきていますし、国外から行動神経学を学びにきたメンバーもいます。
 
 行動神経学の知識、技術を学んで診療、臨床研究に生かしてみたいと考えている方は、是非当講座の門を叩いて下さい。